推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

小説とドラマ

占いというものは厄介で、良いことだけ信じればいいとよく言われるが、大抵良くないことの方が心に引っかかって引きずられる。何の占いかもう憶えていないが、私は一年の内で1~2月が運気の悪い星回りだった。会社員時代、嫌なことは全てその時期にあったが、よくよく考えてみると、それは単に4月の人事異動に向けての根回し等が始まったことによるもので、運勢とは何の関係も無かったような気もする。ともかく、働いている間中、人事異動は嫌なものだった。ただ、退職前の十年間は一番自分に合った仕事をじっくりとさせてもらった。それは神に感謝したいくらいだ。

おっと、話が逸れた。占いや人事異動の話ではなく、今も毎年1~2月は良いことが無くてテンションが下がる、ということを書きたかったのだ。この時期は決まって何か起こる。冬は苦手なので出来れば静かに穏やかに暮らしたいのに…。母は認知症では無いが、歳相応にネジが少しずつ緩んで段々子供のようになっていく。私は時々茫然と立ち尽くし途方にくれるが、それでも母は愛おしい。欲を言えば、頭が良くて力持ちで従順なロボット助手が欲しい(笑)。私には筋力が足りない。

さて、連日テレビでは芳しくないニュースが目白押しだ。芸能ニュースって、昔はもっと楽しいものだったような気がする。

「セクシー田中さん」は観ていなかったが、胸が痛む。人気漫画や小説の映像化は、最初から過剰に期待しないようにしている。私は最近の漫画は殆ど読まないが小説はよく読むので、これが映像になったらなぁとワクワクすることはもちろんある。しかし、なかなか想像通りには行かない。私は「百舌の叫ぶ夜」が大好きで、二次元の主人公(公安警察官)倉木にどっぷりはまり、「砕かれた鍵」で彼が命を落とした時は、実在する人物のように落ち込んだ。倉木にはそれなりにイメージしていた俳優さんではなく違う俳優さんが選ばれたが、それは別に許容範囲だった。私は小説通りに映像化されるものと思って勝手に舞い上がり、色んな人に宣伝をした。しかし放送が始まって驚いた。小説の時代背景は古いので、現代風にアレンジされ、雰囲気がかなり違う作品になっていた(松本清張作品でもよく見かけるが)。私は拍子抜けし、多くの人に熱心に宣伝したことを悔やんだ。私は原作を愛する余り、倉木という人物に入れ込み過ぎていたのだ。原作者が了承したのなら仕方無いなと当時は思っていたが、実際の裏側なんて一視聴者にはわかる筈もない。つくづく人気作品の映像化は難しいなと思う。我が推しが、脚本家のオリジナル作品を好む気持ちがとてもよくわかった。