推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

過去・現代・未来

我が家とは無縁の大型連休も終わり、世の中は通常運転に戻った。私の片付けもほぼ終わり、少し時間に余裕が出来た。例のプリントはまだ読んでいる。暇な時を見つけて少しずつなので一気にとは行かないが、やっと減ってきた。あまりにも熱く語っているものは廃棄し、広い視野で冷静に語っているものだけを残している。自分で書いておきながら、おいおい…と思うものも正直あるのだ。作家さんとかは過去作を直したくならないのだろうか?

推しを褒める場合、「こんなことを言っている(やっている)のは○○さんだけだ」と思いがちだが、過去に多くの俳優を推して来た経験から言うと、同じような考えを持っている俳優さんは他にも結構いる。自分が知らないだけで。だからあまり断言しないようにはしている。それなりに長く活躍し固いファンを持っている人はやはり一味も二味も違うということだ。圭さんは自分のブログで他の俳優さんなどを褒めていることがとても多いが、他者の才能をきちんと認めているからこそ、彼は多くの人に愛されているのだと思う。

日記のプリントの中に興味深い一節があった。海外の俳優さんが来日して取材を受ける場合、日本の記者はつい過去のヒット作について質問をしたがる。が、彼らは最新作のプロモーションに来ているのだ。常に今が大事であり過去のヒットは終わったことだと思っているので、今はこちらの作品のことを聞いてくれと思っている。過去作についての質問に答えてくれるのはあくまでもサービスだ。マスコミの人はもっと勉強してよ、と当時はよく思った。

これは、今の時代でも、日本の俳優さんでも当てはまる。ファンそれぞれに好きな役柄があるのは当然だが、いつまでも過去の作品を引き合いに出されるのはキツイだろうな。それと今の作品を比較するのはそもそもナンセンスだと思う。

私にも圭さんの演じた役柄で特に好きなものはいくつかある。NHKで放送された「トライエイジ 金田一家三代の物語」などは文学の香りがして大好きだ。圭さん演じる金田一京助が、親友の石川啄木役の高橋一生さんと共に着物に下駄履きという出で立ちで石段を上がるシーンが特に気に入っている(最高のキャスティング)。圭さん自身は演じたことさえ忘れているかもしれないが(笑)

先日WOWOWで放送があり録画してあった「ノッティングヒルの恋人」を観た。オープニングとエンディングに流れる主題歌が最高で、久しぶりにうっとりと堪能した。私は恋愛映画が苦手であまり観ないが、そんな私でも、この映画は恋愛映画の最高峰だと思っている。ヒュー・グラントは「モーリス」でドはまりし、無名の作品にも手を出して片っ端から観まくった。アメリカの女性はイギリス男性に憧れがあると何かで読んだことがあるが、the英国人のヒュー様に旅行書専門店の主人役はぴったりで、ジュリア・ロバーツ演じるハリウッドの大女優が惚れるのも無理はない。しがない本屋の店主というにはヒュー様はあまりにハンサムで、公開時は39才と油の乗り切った時期だった。私はこの映画をリアルタイムで観たが、夢があって洒落ていて、ユーモアがあり、いまだに大好きだ。圭さんにはそろそろ社会派の重い作品をやってほしいとずっと願っているが、観ながら、こういう役なら恋愛映画もいいなぁとふと思った。

「unknown 」はどんどん面白くなってきている。このスピードで、9話で終わるの?と思うが、終わらせるのだろう。虎ちゃんの境遇はあまりにも不幸で切ないが、私はドラマで俳優さんが演じる役に感情が引きずられて自分も辛くなるという経験はほとんどない。こんなことを言うと身も蓋もないが、あくまでドラマだと思って観ている。         雨のウェディングドレスシーンが少しずつ種明かしされていて面白い。血にまみれた手は圭さんの指に見えない。では誰の手か?お父さんは生きている?まだまだ隠し球がありそうで興味は尽きない。