推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

過去の自分と向き合う

ここ二週間ほど、私は自分の部屋の一部模様替えに没頭していた。私の部屋の奥に小さな収納部屋があり、そこには我が家に関わる物の量より私自身の推し活に関する物の方が多く保管されている。圭さんの出演番組を録画したディスクが今までの引き出しから溢れてしまったのを機に、抜本的な整理に乗り出した。まず、今後再燃しそうにない過去の推しに関する品々を思い切って処分。CDやDVDは残す。前にも書いたがグッズ類が一番どうしようもない。流石に目が覚めて、最近はほとんどグッズには手を出さないようにしているが、過去には片っ端から買い漁った時期があった。俳優の場合は基本的に少ないが、歌手の場合はやたら多い。K-POPのグループのグッズを始めとして、ポスターやら切り抜きその他膨大な量の紙物を廃棄した。スッキリしたが、紙のゴミは重い(笑)。グッズと言えば、クリアファイルもいらない。クリアファイルは本来の使い方しかしないので、透明の物をまとめ買いしている。

実は、今でも欲しいなと思うグッズが無いわけではない。とにかく小さくていいからリアルなもの。要はフィギュア(アニメっぽくないもの)。それ以外はもういいかなと思うが、多分フィギュアが一番作られないだろう。

新しくディスク収納専用の家具を購入した。高くついたが仕方がない。ともかく圭さん関連のディスク、好きな音楽のCD、竜也さん関連のディスク、その他過去に好きになった人にまつわるディスク(捨てられないもの)は、新しい収納家具に全て収まった。

最後に難関が残っている。捨てるのを躊躇している物の中に、自分が書いた日記のコピーがある。かつて私がHPを運営していた時、かなりこまめに日記を書いていた。20年も前のことで私もまだまだ馬力があった。今のようにSNSが発達していなかったので、そのHPには毎日驚くほど沢山の方が訪問してくれていた。後にHPは跡形も無く消してしまったが、私の日記を全てプリントして送って下さった方がいた(書いた本人が何も残していないのに有難いことだ)。少しずつ読み返し、イベントの案内や各種告知がらみの部分は捨てたが、普通に日常を書いた日記はなかなか捨てられない。当時自分がどんな日々を送り、その頃の推しをどんな風に愛していたかが手に取るようにわかるのだ。1000通ものメールが溜まり、睡眠時間が2時間という時もあった。同じスターを推す人たちをまとめることは次第に趣味や楽しみの枠を越えて義務のようになり、私は疲弊してそのHPを閉じた。閉じた直後に「やめるとは!あなたに裏切られた」という趣旨のメールが来て私は驚愕し、恐怖さえ感じた。ただの楽しいファンサイトがどこでこんなふうになったのだろうと考えた。答えは出なかったが一つわかったのは、一口にファンと言っても色々な方がいて、同じ人を好きでも「好き」の中身は微妙に違うということだ。推し方は人それぞれで正解など無いが、それで誰かを傷付けるのだけは「違う」と言いたい。

今思い出しても胸がざわつく。素人のささやかなHPでさえ、それほど大変だったのだ。自分でTwitterInstagramをやっている俳優さんは尚更大変だろう。マネージャー氏が間に入るのは当然と思う。圭さんが自らSNSをやらないことに私は賛成だ。余計な荷物を背負わなくてもいい。心配になるほど正直で素直な彼が傷付くのは見たくない。圭モバがあれば充分過ぎるほど幸せだ。ファンはあの場を大切に守っていかなければならない。

と、話は脱線したが、私はその膨大な量の日記を今日もせっせと読んでいる。自分でも全くぶれていないなと思う部分と、当時はそんな風に思っていたのか…と思う部分がある。少しほろ苦い。