推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

学習したのか?

前にグッズの項でも書いたが、推し活を地道に続けようと思うと、どこかで自制が必要になってくる。湯水の如くお金を使える人は別にして、普通の暮らしをしている人間には、推し活費は時には重くのしかかって非常に痛い。何でもかんでも欲しがってはいけないという冷静な気持ちと、これだけはどうしても欲しい!という欲望のせめぎあいが常にある。

今日、テレビ東京の「お宝鑑定団」を観ていたら、コレクターあるあるが紹介されていた。その中で、「こんなものがあるんですよ」と店の主人が店の奥からとっておきの物を出して来るようになったら、なかなかのコレクターだと言われていた。私はまさにそのような経験をし、何度も清水の舞台から飛び降りてきた。以前書いた香港の映画スターとはレスリー・チャン氏のことであるが、彼にどっぷりはまっていた頃、神戸にある香港エンタメグッズのお店に行き、結構長居して生写真などを数枚買った。レジに行くと、店主が何やらとっておきのものを奥から出してきた。レスリーが初めて香港でコンサートをした時の豪華なパンフレットだった。私が彼を好きになった時、彼は既に歌手活動を辞めて俳優に専念していた時期だったので(後に再開したが)、若く生き生きとした私の知らないレスリーの輝かしい過去を目の当たりにして、心は揺らいだ。店主は足もとを見て3万円と言った。散々迷ったが、結局私は断ることが出来なかった。
クリストファー・ドイル(香港映画の撮影監督)の写真展があった時も、私は2枚の写真の間で迷い、結局2枚共買うという暴挙に出た。A2サイズで1枚2万円もしたというのに…(相対的に海外スターの関連グッズは高い)。この頃はバリバリ働いていたので余裕があり、抑制がきかなかった。写真はしばらくの間私の部屋に飾られていたが(なぜ2枚も買ったのかと、毎回自問した)、レスリー亡き後、写真は額縁の大きさも災いして持て余し、廃棄した。パンフレットはもちろんまだ手元にあるが、箱に片付けたままになっている。

このように、後になってなぜあんなに欲しがったのだろうと思う物はいくつもある。ライブや舞台や渡航には全く悔いがないのに…。結局、どこかのCMのようだが「物」ではなく「思い出」なのだろう。
一連の無茶で私は大いに反省し、高額なグッズを買うことには慎重になった。買わないとは言っていない(笑)。圭さんで何か素晴らしい物が出て来たら、買うかもしれない。ファンとはそういうものだ。