事前の情報がかなり揺さぶり気味であったため、一体どんなぶっ飛んだ話を見せられるのかと少々構えて観始めたが、1話を観終わった段階では、普通にというか問題なく面白かったので、少し安心した。まんまと制作側の煽りに乗せられたのかもしれない。闇原家の吸血鬼設定意外は特異な部分は無く、そもそも細かい部分を色々挙げつらっていては、このドラマを楽しむことは出来ないだろう。
ドラマでも映画でも、思い切ったことをやろうとすれば演技の上手い人を集めるのが鉄則で、それに関して言えば役者は揃っている。俳優陣の上手さに負うところが大きい。
私はサスペンスものが大好きなので、ドラマの何気ないシーンにふと覗く不穏な気配……ありふれた平和そうな街なのに、何かとても恐ろしい悪意のようなものが潜んでいる……感じが漂っていて面白かった。
いきなりクライマックスのような火事が起こって驚いたが、倒れる直前に梅ばあは何を見たのだろう？死を覚悟した虎ちゃんの記憶の断片はどう見ても両親が殺されているように見えたが、彼はその場に居たのか？仮に彼が犯人であったのなら、さすがに警察官にはなれないだろう。今後もこのシーンは小出しにされると思う。虎ちゃんがこころにお姫様抱っこで救出されるシーンは、圭さんのファンにとってはまさにサービスショット。「先生を消す方程式」で山田裕貴さんに抱き抱えられた時にも思ったが、あれだけしっかりした体をしているのに、抱き抱えられる姿があんなに似合う人も珍しい。体の中は空洞なのかと思えるほど、軽々と抱かれている。高畑充希さんのはさすがに仕掛けがあると思うが、一体どうやって撮影したのか、円盤が出る時には是非メイキングに入れてほしい。
枝豆プロポーズの長回しは、「素」かと思えるような自然さで、妙なリアリティーがあった。二人とも流石に上手い。
ラストシーンのウェディングドレスの女性がこころさんで驚いたが、これは何を示唆しているのだろう？（冒頭のウェディングドレスの死体は、背後から撮されるとマネキンのように見えた。）虎ちゃんの最初の結婚の破綻の原因は何だったのだろう？
推理好きとしては、どんなに暴れてもついていくから事件の部分だけは真っ当にやってね、と密かに願う。
来週が楽しみだ。
