推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

宝物になりました

これほど素敵な終わり方は無いのではないか?と思わせる洒落たエピローグだった。二人きりで歩く並木道。握手の手を離そうとしない初音の手をさらりと握り返し、手を繋いだままで「帰りましょう」と朝陽さんが歩き出した時、私は思わず心が逸った。どんなに初音が「一緒に帰りませんか?」と誘いかけても「帰りません」とにべもなかったあの朝陽さんが…。長身の彼に引っ張られるように歩きながら嬉しさを隠しきれない初音が、「私と一緒だと人生がきっと楽しいですよ」「ずぅっと一緒にいませんか?」と畳み掛け、結果返ってきたまさかの返事。「考えておきます」。これはもうOK と同じだ。良かったね、初音ちゃん。

ドラマのヒロインの恋にこんなに応援したいと思ったのは初めてだ。朝陽を好きという気持ちが顔中に溢れていながらも決してジトジトしないのは、彼女が常に常葉朝陽をリスペクトしているからだろう(そして実は常葉朝陽も、自分を救ってくれた谷岡初音をリスペクトしている)。

田中圭目当てに観始めた「リバーサルオーケストラ」だったが、ヒロインをとことん好きになることが出来た。谷岡初音ブラボー!

見事な脚本、音楽を主役に置いた演出、俳優さんたちの尋常ではない頑張り、神奈川フィルをはじめとするプロの音楽家の皆さんの協力等すべてが一体となった素晴らしいドラマだったと思う。関わってくださったすべての皆さんありがとう。

そして、圭さん。楽しそうに指揮棒を振る圧巻のチャイ5。最終話、どこを切り取っても研ぎ澄まされたビジュアルが素晴らしく美しく、そこにはもう常葉朝陽その人しかいなかった。

ああ、この3ヶ月、私自身は辛いことの連続だったが(それはまだまだ続いているが)、どれだけこのドラマとりわけ朝陽さんの存在に救われたことだろう。

田中圭のファンでいて良かった、としみじみ思う。