推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

どこまで?

私が田中圭という人を自分の中に深く刻んだ記念すべきテレビ番組がNHKの「家族に乾杯」であることは前にも書いたが、この番組は当時前後編に分かれていて、私が見た前編は偶然だったので、録画はしていなかった。前編を見て急にスイッチが入った私は当然後編を録画してブルーレイにダウンロードし、大切に保存してきた。深くはまればはまる程録画ディスクは増えてゆき、一番古い盤など見返すことがほとんどなくなってきたある日、私は久しぶりにそのディスクを再生してみた。妹や姪に「何がきっかけで圭さんを好きになったの?」と問われ、説明しているうちに懐かしくなって見たいと思ったのだ。しかし、再生は叶わなかった。ディスクを差し込むと、このディスクは再生出来ません、と無情のコメントが表示されたからだ。何度試してみても結果は同じだった。私はしばし茫然とし、すぐさま不良ディスクの修復をしてくれる業者を探した。迷うほどいくつもあり、怪しげな業者もチラホラ見かけた。とにかく信頼出来る業者を探さないと、と私は必死になり、2社に絞った。どちらもHPはしっかりしていた。A社は関西ではよく知られたテレビ番組で紹介され、震災で被害にあわれた方の機器やディスクの修復を沢山やったとのことだった。B社は「もし再生出来なかったら返金する」と謳っていた。散々迷った挙句、私はA社を選んだ。テレビで紹介するぐらいだから凄い会社なんだろうと勝手に推測したのだ。連絡すると電話があり、詳しく説明を受けた。ディスクが修復出来る保証は無い、料金は5万円程度かかる、料金は先払いで修復不可でも返って来ない、高額なのでよく考えてから申し込んでほしい等々。わっ、高いっ!と正直思ったが、他のディスクはともかくこれだけは絶対に残しておきたかった。他の、仮に割れたとしても諦めのつく盤でなかったことを恨めしく思ったが仕方ない。私は意を決して、お願いしますと言った。後々トラブルが起きないように誓約書のような書類にサインして送った。果たして…ディスクは全くどうにもならなかった。最新の機器をもってしても。
録画ディスクというものが永遠ではなく、ただ置いておくだけでダメになることもあるということを初めて知った。修復出来なかったことと、高い料金を支払ったことで、私はしばらく立ち直れなかった。先にB社に頼めば良かったとチラリと後悔したことを白状しておく。くだんのディスクは、実は捨てずにまだ持っている。往生際が悪い。