推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

矛盾

いろんなタイプの人を次々推してきた私にも、もちろん推しがいない時期があった。そういう時期は時間がたっぷりあるしお金もあまり減らない。旅行したり本を読んだり、ただ演技の好きな俳優さんのドラマをのんびり見ながら、(ああ、推しがいないとこんなに気楽なんだ)と思ってみたりするが、しばらくするとつまらなくなってくる。すると神様が(そろそろ限界だろう)と、新しい出会いをプレゼントしてくれる。一気に時間はなくなりお金も減り始めるが、身体中の細胞が活気づき、お洒落にも気合いが入る。自分の恋人でもないのに(笑)
そういうふうにして、私の今までの推し活は繰り返されてきた。

で、そんなに懸命に応援した人からどうして離れてしまうのか?それには様々な理由があるが、外国の俳優や歌手の場合、単純に言葉の問題と来日の頻度、アジア系の場合は政治情勢も微妙に影響する。言葉の問題は大きい。韓流スターやk-popにはまった時、仲間内で韓国語がみるみる上手くなっていく人がいて感心したが、自分には語学の才はなかった。やはり言葉がわからないと、細かい心の襞が理解出来ないのが辛い。来日が少ないと日本での情報量は減る(日本のマスコミはオタクより一周遅れている)。ならば、と何度も渡航したが、経済的な負担は半端ない。兵役やその他諸々でどうしようもないことも多かった。

一方、日本の俳優さんやアーティストの場合は、ふと冷める時がある。こんな風に言ってしまうと身も蓋もないが…。長く続けているうちにじわじわ気持ちが遠のいていって、ある一言ある一つのきっかけで(もういいかな)と思える時が来るのだ。きっかけは人によって様々で、推しの結婚、推し自身の失敗、仕事の選び方、ファン同志の揉め事など。私の場合「結婚」だけはない。未婚でも既婚でもどちらでもよいが、圭さんに限って言えば、あんなに寂しがりの彼には温かい家庭があって本当に良かった、と心から思う。

推しにはゆっくり休んでもらいたいし、家族との時間を大切にしてほしい。が、仕事も沢山してほしい。この「沢山してほしい」が私にとっての重要ポイントであり、わがままでもある。私は、自分の仕事を天職と思い、休みなく働く人が好きなのだ。私がずっと圭さんを好きでいられるのは、彼が仕事に対して非常に貪欲な人であるということが大きい。推しと家族の幸せを願い健康を願い、しかし常に次の仕事を期待する。ファンとは実に残酷なものだ。