推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

儀藤さん

圭さんは抜群にスタイルが良いので、Tシャツ短パンからハイブランドまで何を着ても様になるが、基本的に私は彼のスーツ姿が一番好きだ。体を鍛えるようになってからは美しい筋肉がついて益々似合うようになった。ひょろひょろの体では服に負けてしまう。役柄的にも会社員役が圧倒的に多く(普段は全くスーツを着ないというのに)、自然に馴染んでしまっている。
そんなこともあって、私は、新しい作品にはついスーツ物を期待してしまう。ビシッと決めるなら、企業のお抱え弁護士、ノーネクタイなら新聞社のデスクetc。妄想するのは勝手だ。良く言えば安定のカッコよさ、悪く言えばいつもの範疇。

正直に言って「死神さん」の情報が入ってきた時は驚いた。原作小説を先に読んだ人は私よりもっと戸惑っていたと思う。小柄で小太りで髪の薄い中年男、儀藤堅忍。この役がなぜ彼にオファーされたのか?世の中とは面白いものだ。監督の堤さんが圭さんとの仕事を希望してくれていたとしても、もっと他に相応しい作品があっただろうと最初は思った。どこまで原作に近付けるつもりなのか?不安の方が大きかった。公開された田中版儀藤はさすがに原作のままではなかったが、堤さん独特の捻りがきいていた。極端な猫背、暑苦しいコートに帽子、ネチネチとした話し方、そして鼻先の大きなホクロ。猫背の為に長身の魅力は失せる(但し、脚は長い)。衣装は常に同じ。奇妙な決めポーズがある。果たして私はこの人物を愛することが出来るのだろうか?と心配したのは1話が始まる直前までで、物語が始まるとその面白さに一気に引き込まれた。斬新なストーリー、テンポの良い演出、スタイリッシュな映像、毎回変わる豪華なゲスト。主人公は回を追うごとに、独特の風貌に隠された愛嬌もチラリとのぞくようになった。要は、段々可愛らしく見えてきたのである。「変な人だが頭の切れる」儀藤をより魅力的にしたのは紛れもなく圭さんの力が大きいと思う。
最終回、儀藤と真犯人の息詰まる対決シーンは出色の出来だった。真犯人の仕掛けた罠に段々気づいていく儀藤の目が恐ろしいほど怒りと恐怖に満ちていて、私は息をするのも忘れるくらい画面に引き込まれた。ドラマにここまで没頭したのはものすごく久し振りだった。彼の演技に痺れた(ファンだけど、毎回痺れるわけではない)。凄いものを見たと思った。興奮して眠れなくなり、即圭モバに感想を送った。余談だが、私は圭モバには原則彼の誕生日のお祝いコメントと、大晦日の「今年も貴方が頑張って下さったおかげで私も頑張れました」という感謝メールしか送らないようにしている。ドラマを観た直後にメールを送るなんてめったに無い。めったに無いことをしてしまうほど、儀藤さんの演技は嬉しかった。

そんな儀藤さんが帰って来る。待望の「死神さん」シーズン2。公式から繰り出される最新ショットでは、相変わらず豪華なゲストと共に何の違和感もなく儀藤さんに馴染んでいる推しがそこに居て、何やら色気も増している。これはもう期待するしかない!