推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

周回遅れ!

テレビのバラエティー番組を流し見していると、街頭アンケートの確率を問うクイズをやっていた。「あなたはテレビに映ったことがありますか?」とテロップが出たが、街頭では「あなたはテレビに出たことがありますか?」と尋ねていた。映ると出るでは微妙に違う。私は2回テレビに映ったことがある。一回はまるで予期しない時に、もう一回は、薄々予想していた展開で。

一度目は、はるか昔。会社の有給を使って某アイドルの時代劇ロケを見学に行った時。京都と滋賀の県境で撮影は行われ、見学者がたくさんいた。私は当時の推し友と一緒だった。翌日、会社でおつかいを頼まれ心斎橋に出ると、ビルの中にテレビが設置された場所があり、そこでは3時のワイドショーが流れていた。エンタメコーナーでまさに推しのロケが映ったので、ラッキーとばかりに私はしばし足を止めて画面を見た。すると、カメラは急に見物客を次々と映し出し、なんとも間抜けな顔の自分が大写しになった。私は愕然とした。知り合いたちは皆上手く顔を隠していたのだ。私は周囲を見回し、大急ぎでその場を後にした。

二度目は、18年前。某韓流スターの来日イベント。当時、韓流ブームは火がついたばかりだったが、私はその俳優のファンが沢山集まるサイトを運営していた。ちょっとしたいきさつで壇上に上がったのだが、密着しているテレビ局があり、早朝のエンタメニュースでそのシーンが映ったということだった。幸いその一回で放送は済んだので、映りたくなかった私はほっとした。

その韓流スターを熱心に応援していたのは実質2年くらいだが、その間実に様々なことを経験した。一度、テレビの取材を受けてくれないかと打診があり(どういう経緯でそうなったのかは全く憶えていない)、内容を尋ねると、相手は「✕✕様部屋を撮影させてほしい」と言った。夥しい数の推しグッズに囲まれた部屋でご機嫌なおばさんを撮影したそうな意図が見えた。「そんな部屋、ありません」と答えると、明らかにがっかりしていた。片付け魔の私は、物がごちゃごちゃあることを好まない。だから嘘でも何でもなく、そんな部屋はなかった。そういう撮影が出来ないとなると、あっさり取材は無しになった。彼らが勝手に抱く韓流ファンのイメージは画一的で、いい加減こちらがうんざりしていた。

当時と比べれば、韓流はドラマも音楽も裾野がぐっと拡がり、私たちが応援していた頃の比ではない。しかし、マスコミって、あれから進歩したのだろうか?周回遅れどころではないような気がする。