推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

本番をこそ

少し時間が出来たので、圭さんのホン打ちを3本続けてもう一度観た。改めて落ち着いて観ると、また違った感想を抱いた。林遣都さんとの第一夜は、実に上手く着地している。お互い手の内を知り合っている間柄からか、本当にぶっつけ本番か?と思えるほどの安定感がある。圭さんの芸が細かい。

まりかさんとの第二夜が題材的に一番難しかったと思うが、「簡単な方に逃げない」という彼女の言葉にプロを感じた。バカリズムさんの誘導の通り難しい方を選んだ二人を(こういうストレートな芝居は絶対恥ずかしいだろうなぁ)と思いながら楽しんだ。

第三夜はもう、なんというか千葉くんがピュアで、彼の言葉通り火傷するのではないか?と思わせるような臨場感があり、懸命に演技する二人を観ながら、実は一番笑った。三夜目にして余裕さえ感じられる圭さんは怪物で、そのまま進行して店名「おととい」で着地するところまで計算に入れていたようだが、甘くはなかった(笑)。打ち合わせ通りにいかないところがこの種の企画の面白さだから、それも良し。見事に色合いの違う芝居を三つ見せて頂いて贅沢三昧、ご馳走さまでした。

かなり昔、当時好きな俳優さんのファンが集まった時、皆メイキングが好きという話になった。メイキングは必ず付けてほしいし、ついでに言えば舞台も全部映像で残してほしいよねぇ、などと盛り上がっていると、側で聞いていたスタッフの方に、「彼は出来上がったものを観てほしいと思っているし、舞台は基本的に観たその日の記憶に残るだけでいいと思っているからねぇ」と言われ、皆黙ってしまったことがあった。人それぞれの考えがあり、その俳優さんが今も同じ考えなのかはわからない。私もメイキングは大好きだが、その出来事を忘れたことはない。

向こうから見せて下さるというのなら有り難く楽しませて頂く。が、そればかりを求めることがないようにはしたい。