推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

小浦家の茶の間

13~14日と東京に行ってきた。やっと小浦治さんに会うことが出来た。

コロナが始まってからプツンと途絶えていた、年に一度の東京行き。コロナだけではなく高齢の母のこともあり、毎回上京には二の足を踏む。しかし、今回の舞台はどうしても、関西と東京とで二度観たかった。事前に色々調整し、身内の協力もあって、やっと実現した。ふらりと当日券で観に行ける人を羨ましく思う気持ちはあるが、諸々の事情で一度も観れない人のことを思えば恵まれている方だと思う。

実は私は強力な雨女なので、天気予報で13日だけが雨と聞いた時はやっぱりか…と思ったが、実に上手い具合に濡れずに済んだ。天下の晴れ男圭さんと、同行してくれた晴れ女の姪のおかげだと思う。

観劇は13日のマチネだったので、新幹線が遅れるとすべてパーになる。三軒茶屋に着くまでは気が気ではなかった。

私はネタバレは平気なタイプなので、最低限の予備知識と、先に観られた方たちの感想をさらっと読んでから観た「夏の砂の上」。皆さんがネタバレを見事に回避されていたので既視感なく観られたが、圭さんの寂しさを纏った静かな佇まいは想像以上だった。決して小さくはない劇場で、多くの観客が一点集中のように見守る小浦家のお茶の間。そこから逃げ出しも飛び出しもしない主人公を目で追いながら、実に色々なことを考えた。中国とアメリカを股にかけた壮大な物語であった前作から、2作目にしてなぜこの作品を栗山氏が圭さんにと思ったのか?興味は尽きない(出来れば今の感想も聞いてみたい)。

ファンがよく話題にする、圭さんの「えっ?」の種類の多さ。今回も短い台詞群の中に様々な「えっ?」があった。私は圭さんが時折発するちょっと震えるような声がたまらなく好きなのだが、今回は絶望の深淵を覗いている人なのでいつもより抑揚が無く、その声がことさら胸に沁みた。

まだまだ咀嚼には時間がかかりそうなので、舞台の詳しい感想は兵庫公演を観てから書きたいと思う。

翌日に駆け足で回った亀戸のことなどは次回。