推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

本好きの独り言

またもや戦争が始まった。どの戦争も終わりが見えない。毎日ろくでもないニュースばかりで、ワイドショー等全く観なくなってしまった。私たちはどこに向かっているのだろう?

有名人の体調不良のニュースが一気に増えて心配になる。皆さんかなり無理を重ねていらっしゃったようで、ゆっくり休養を取ってくださいねと願いつつ、休みなく働いている我が推しに思いを馳せる。秋深し。どうか、何事もなく笑っていて、と。

急に寒くなったので、慌てて寝具を交換し、扇風機を3台片付けた。2台は壁掛けだが、洗面所の扇風機はさほど汚れていないのに、キッチンの扇風機は埃でいっぱいだ。分解し丁寧に拭いてまた組み立てて仕舞う。毎年やっているので、組み立て方もおぼえてしまった。もうすぐストーブの出番か…。季節が夏と冬だけになっていく。

さて、秋と言えば読書。やっと本気で本に向かい始めた。忙しいことを言い訳に積ん読になっていた本や雑誌を順番に片付け、いざ本丸。今年の直木賞木挽町のあだ討ち」から始める。時代物を読むのは久しぶりだ。江戸時代の芝居小屋。ある雪の日、美しい若衆菊之助によって成し遂げられた仇討ち。一部始終を見守っていた芸人、殺陣師、女形、衣装係、小道具さん、台本作者、そして侍。様々な人物が次々と登場し、自ら語る壮絶な過去。やりきれない現実に直面し、懸命にそれを乗り越えてきた人たちの潔さ。実に久しぶりに、本を読みながら泣いた。まだあと一章残っているが、なんとなくあっと驚く結末が用意されているような気配がプンプンしている。どうか、気持ち良く最後の頁を閉じられますように。

本は紙で読みたい派で、おまけに単行本好き。時代に逆行していると思うが、本の手触りや匂いが好きなのだ。持ち運ぶには大変なので仕方なく文庫本を買うが、本棚に並んだ感じが好きなので単行本を買い足すこともある。無駄とは思わない。

買う前にざっと粗筋を見て、こういうのを圭さんがやったらどうだろう?と思って読んだ本もあるが、どちらかと言うと、読んでからこれを圭さんで観たいなぁと思うことの方が多い。最たるものは梨木香歩さんの「家守綺譚」と続編の「冬虫夏草」だ。私は放置したままのXではkitanと名乗っているが、これはまさにこの小説から頂いた名前だ。この小説を読んだ当時、あまりに好きで周りの人たちに勧めまくったのだが、なんと、読んだ人はみな「とても面白かった、教えてくれてありがとう」と言ってくれた。こんなことはあまり無いので、無性に嬉しかったことをおぼえている。

100年前のお話。急逝した親友の父親に頼まれ、親友の残した屋敷にずっと住み家を守る貧乏物書き、綿貫征四郎。飼い犬のゴローをはじめ物語には多くの動物や植物が登場し、それら全てに魂が宿っているようなお話なので、実写化は難しいかもしれないが、映画なら出来そうだ。植物にまで惚れられる真っ直ぐで清々しい主人公を圭さんが演じたらどんなに素敵だろうとずっと夢見てきたが、征四郎を演るには少し歳を取ってしまった。残念だ。いや、しかし、若く見える圭さんならやれなくはない。袴も似合う。観たいなぁ。