推し活修行 ~田中圭さんを深く静かに推す~

映画・演劇・本(乱読)が好き。田中圭ファン。圭モバプラチナ会員。

推し活の効用

秋深し。こちらは好天が続いている。寒くなってきたので寝具を交換したりホーム炬燵を出したり、やることが沢山ある。忙しいが、先の楽しみがあるので頑張れる。12月の第九のチケットが取れた。圭モバでしか申し込まなかったので、後で皆さんのツイを見て呑気過ぎたかなと心配したが、無事当選した。今年もう一回生の圭さんに会えるなんて思ってもみなかった。老化防止に推し活が有効という記事をあちこちで見かけるが、本当にそうだと思う。

年を取るにつれて、一歩踏み出すということが段々億劫になる。ま、いいかとすぐ諦めてしまう癖がつく。人生が残り少ないのだから諦めてしまってはもったいないのに…。写真集のハイタッチイベントがあった時、あっさり諦めてしまったことを後になって後悔した。行けなかったことにではなく、行こうとしなかったことに情けなさを感じたのだ。あの時私は圭さんが年末までに舞台をやるかもしれないという淡い期待を抱いていた。現状、東京へ行けるのが一年に一回とすれば、舞台に賭けるしかないと思ってハイタッチを諦めた。しかし、次第に舞台出演は望み薄になり、今年は生圭さんは無しかな?と、それでも供給は多いのだから充分幸せだ、と自分を慰めていた。まさか、こんなチャンスが来て、一度は観てみたいと思っていた東京国際映画祭も垣間見ることが出来るなんて。弾丸もいいところの東京行きだったが、本当に行って良かったと思う(留守番を買って出てくれた妹に感謝)。25日は早朝にホテルを出て新幹線の中で朝食をとり、コーヒーを飲みながら本を読む癒しの時間を味わった。梨木さんの本は大正解。旅にぴったり。で、大阪に着き在来線に乗り換え、あと少しで我が家という時に人身事故発生。乗っていた電車が止まってしまい、そのまま2時間近く待機。朝早くから動いたことが全て水の泡になり、ぼんやりと駅のベンチで呆けていた(笑)。どうもすんなりとは終わらないらしい。

「出来ごころ」と一緒に上映されたもう1本のリメイク作品「生まれてはみたけれど」の感想を少し(ネタバレ無しは難しい)。「出来ごころ」とはかなり色合いの違う作品だが、こちらもとても面白かった。主演の柄本佑さんは以前から好きな俳優さんなので、今回のラインナップは私にとって嬉しい2本だった。佑さんが「心の傷を癒すということ」というNHKドラマで演じた精神科医は素晴らしかった。圭さんにこんな役が来ないかなぁと羨ましく思ったものだ。

喜八さんとは違い、「生まれてはみたけれど」の主人公は、どこにでもいるようなサラリーマンだ。大きな起承転結があるわけではないが、微妙に揺れ動く子供たちの心情がよく描かれている。大声をあげて子供を叱ったりする人がいないのがいい。途中で出てくる渋川清彦さんが最高だ(リバオケでティンパニ奏者を演じていた方)。素晴らしいバイプレーヤーだと思う。どんな役柄かは観てのお楽しみ。

ということで、2作品観ただけでこの充実ぶり。まだ観ていない4作品もきっと傑作に違いない。またとない機会。観られる環境にある方は是非御覧になって下さい。WOWOWの「OZU~小津安二郎が描いた物語~」。